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成女ブログ

“成女式”実践力の育て方

リーダー・生徒会

どんな時も生徒が主役

 

成女では、自主研究や生徒会活動で外部の方に協力をお願いするとき――電話やメールでの依頼も、生徒自身が行ういます。

もちろん、大人の先生がやったほうが早いのかもしれません。
でも、成女が大切にしているのはスピードではなく、「自分の言葉で人にお願いする」という経験そのもの。

社会に出れば、相手は初対面の大人ばかり。
自分の考えを伝え、協力を得るスキルは必ず必要になります。
だからこそ、学校のうちから“実戦経験”が積めるのです。

先生たちは、生徒が困らないように、電話のマナーやメールのコツ、話し方のポイントなどはしっかりサポート。
でも、実際に相手に声を届けるのはあくまで 生徒自身

――そして、今回紹介するのは、ちょっと昔の文化祭でのひとこま。
お隣の小学校の先生に、協力のお礼と確認のお電話をする場面。
受話器を持った生徒の手は少し震え、背筋も心なしかピンと伸びていました。
「だ、大丈夫かな…」と見守る先生たち。
しかし、いざ電話がつながると――声は意外なほどしっかりしていて、丁寧で、誠実。

最後に「本日はありがとうございました」と言い切った瞬間、
生徒の顔がふわっと明るくなり、電話を切ったあとには 自信のある笑顔が広がっていました。

小さな“できた!”は、大きな成長の第一歩。
成女では、こうしたリアル な経験を積むことで、どんな場面でも自分の言葉で動ける人へと育っていきます。

今日もどこかで、次の“初めて”に挑戦している生徒がいるかもしれません。
その一歩一歩が、未来につながっていくのです。

 

〔編集委員〕